2月14日はバレンタインデーです。
バレンタインといえば、美味しいチョコレートを食べたくなりますよね。
今回はチョコレートの健康効果や、嚥下機能が低下した方向けのレシピを紹介します。
「最近食べ物を飲み込みづらい」という方の参考になれば幸いです。
チョコレートの健康効果
チョコレートには、カカオポリフェノールや食物繊維など、さまざまな栄養素が含まれています。
カカオポリフェノールで見込まれる健康効果は、次のとおりです。
- ストレスを軽減する
- 動脈硬化のリスクを下げる
- 血圧のピーク値が低下する
- 善玉コレステロールが増加する
動脈の内部が狭くなったり動脈が硬くなったりして、血管が流れにくくなる症状を「動脈硬化」といいます。
動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞といった重大な疾患が引き起こされます。
株式会社明治の研究によると「食事にチョコレートを取り入れることで、動脈硬化の危険性を下げられる」ことが判明しました。
参考URL:株式会社明治|チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究 中間報告
飲み込むのが難しい人でもチョコレートは食べられるの?
障害や加齢に伴い、食べ物が飲み込みにくくなると「食べることへの意欲」が低下しやすいです。
しかし、飲み込むのが難しい人でも、工夫次第ではチョコレートを食べられる可能性があります。
同じチョコレートでも
- 固さのある板チョコ
- ココアパウダーのかかった生チョコ
- ナッツの入ったチョコ
- なめらかな食感のチョコムース
など種類はさまざま。
ナッツが食べづらい方もいれば、ココアパウダーがむせやすく感じる方もいるでしょう。
のどごしのよいムースやゼリーなら、嚥下機能が低下した方でも食べられる可能性が高いです。
注意点として、個人によって食べられるものは違います。
食べられるもの・食べられないものに関しては、施設の職員さんやヘルパーさん、担当医に確認してみてください。

野口院長は、高齢者の方を日々診察していますよね。
食事に関して意見を求められることはありますか?

嚥下機能は人それぞれなので、施設の職員さんから「〇〇さん△△食べられますかね?」と私に意見を求められることはありますね。
ご家族が「昔から好きだから」と、施設にお菓子を持ってこられるケースも多いです。
その場合、その人にとっての幸せ・生きがいを考慮した上で、よりベストな提案をするように心がけています。

なるほど!
患者さんの状態に応じて、幅広い提案をしているんですね。

安全で確実な方法をとるなら「あれもダメ、これもダメ!」となるかもしれません。
しかし、楽しみのある生活にするために、少しでも食べられる方法を考えたいです。
嚥下機能が低下した方におすすめなバレンタインスイーツのアイデア
飲み込みやすさ、噛みやすさを考慮したバレンタインスイーツのアイデアを紹介します。
- 生チョコ
- チョコレートフォンデュ
- チョコレートムース
- チョコレートゼリー
- チョコレート味のババロア
- チョコレート味のスフレ
- チョコレートドリンク
- チョコレートアイス
スフレやアイスなどは口当たりがよく、食欲があまりないときにもおすすめです。
近年では、歯とお口の健康についての意識が高まっており、糖質少なくて美味しいチョコレートも多数販売されています。
糖尿病の方には、糖質制限されたものを選ぶと喜ばれるでしょう。

繰り返しになりますが、今回紹介したのはあくまでアイデアのひとつです。
人によって注意すべき点は違うので、ヘルパーさんなどと相談しながらレシピを決めてくださいね!
工夫したチョコレートレシピでバレンタインを楽しみましょう
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、動脈硬化のリスクを低下させ、善玉コレステロールを増やす効果が期待できます。
嚥下機能に不安がある方には、ババロアやムースといった口当たりのよいレシピがおすすめです。
健康寿命を延ばすには、お口の健康が欠かせません。
光善寺で歯科医院をお探しの方は、ぜひ野口歯科医院にご相談ください。