高齢者医療

高齢者医療について

日本は長寿の国として知られていますが、寝たきり患者の存在など多くの課題を抱えています。
老後を元気に過ごすには、健康寿命を延ばすことが大事だといわれています。

歯科治療は、高齢者の健康を維持するために欠かせません
歯の数が少ない、口腔機能が低下している、という状態では健康に悪影響を及ぼします。

口腔機能の低下によって引き起こされる病気

お口の機能が衰えると「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」や「認知症」を引き起こす恐れも。

誤嚥性肺炎とは、口腔内の細菌を誤嚥(ごえん)することで発症する肺炎です。
「認知症と口腔機能に何の関係があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、お口の健康と認知症には密接な関係があります。
適切な口腔ケアを行うことで脳が活性化し、認知症を予防する可能性があるといわれています。

こんな症状があったら注意!

  • 噛めない、噛みにくい食べ物がある
  • 歯が抜けたまま放置している
  • 活舌が悪くなった
  • 舌の表面がピンク色でない
  • 口臭が気になる
  • 口が乾いている
  • 飲み物や汁物でむせることがある
  • 食事に時間がかかり疲れる
  • 歯の間によく食べ物が詰まる
  • 飲み込んでも食べ物が口に残る
  • 食事を食べこぼすことが増えた
お口の機能が低下しているかもしれません

上記で3つ以上思い当たる場合は、お口の機能が低下している可能性があります。
このまま放っておくと要介護状態につながる恐れがあるので、早急に対処しましょう。

当院が力を入れていること

  • 施設の方を対象とした勉強会
  • 患者様をサポートする方(ご家族・施設の職員・訪問介護員・介護士)に対して、口腔機能低下によるリスクを説明
  • 介護士の方と情報を共有したうえで治療内容を提案

患者様によってお口の状態や要望、持病、服用している薬はさまざま。
一人ひとりに適した治療を行うため、介護士の方やご家族との情報共有を大切にしています。
そして、患者様の状態を正確に把握した上で、合併症などを考慮した治療計画を提案いたします

患者様本人による対応が難しい場合は、ご家族や施設の方と連携しながら治療を行います。
来院が困難なケースでは往診も行っているので、お気軽にご相談ください

他にも、「口腔機能の低下によって引き起こされる病気」や「どのような症状からお口の衰えを発見できるのか」について、施設の方に対して勉強会を行っています。

野口院長からのメッセージ

「物を食べれればよい」
「年だから仕方がない」
高齢者医療に携わっていると、これらの言葉をよく耳にします。
確かに人は年を重ねるごとにできないことが増えていきますが、私は患者様にできるだけ長く食事を楽しんでほしいです
当院では「食べることを諦めない」をモットーに、患者様に寄り添いながら診察いたします。

野口院長

患者様本人だけでなく、ご家族やヘルパーさんといった周囲の方も「食べること」に対する意識改革が必要だと感じています。
院長も患者様と一緒に年を重ねながら、ベストな治療を提案していきたいです!