野口医院
2019-9-1

9月のレコードギャラリー(バーニーケッセル)




今月は、モダンジャズを代表する白人ギタリストのひとりでチャーリー・クリスチャン直系のバーニーケッセルです。
1923年、アメリカ合衆国オクラホマ州出身。
父は靴職人で音楽とは無縁な環境だったが、12歳の頃に新聞を売って貯めた1ドルでギターを購入し最初の3ヶ月だけレッスンを受けたようです。彼が習ったのは公式にはこの3ヶ月だけで、その後は独学だったとの事です。そしてチャーリー・クリスチャンのレコードを探して研究の日々を過ごしていました。
46年にはベニーグッドマンとの共演。47年にライオネル・ハンプトンの『STAR DUST 』(DECCA盤)これはバーニーどうこうじゃなく、ジャズの歴史に残る大名演、大名盤だと思います。ウィリー・スミスのテーマからチャーリー・シェイバーズ、スラム・スチュワート、そしてライオネル御大。まさに当時のオールスターズで豪華な雰囲気で、それなのに哀愁があり、こういう雰囲気は最近のジャズにはあまりないです。みんな音が最高に良くて、いい具合にふざけたりお客さんを笑わせてたり、彼はこのとき22、3歳です。同47年に「チャーリーパーカー」との共演を果たすこととなりました。51年にはオスカーピーターソンのバンドに大抜擢され、これで脚光を浴びその後、多数の歴史的ミュージシャンとの仕事をこなしました。ジャズギターリストとして人気があったケッセルはジャズ雑誌の「ダウンビート」「メトロノーム」「プレイボーイ」の楽器別人気部で56.57.58年の3年連続で1位を獲得。その後コンテンポラリーに多くの録音をしていますが、中でもレイ・ブラウン(b)シェリー・マン(ds)で結成された「THE POLL WINNERS」このバンドで合計5枚のアルバムを発表しました。3人のリラックスしてるようで、ものすごくスピーディーで最高。一曲一曲がジャズの中では短めに終わっているっていうのも彼の特徴の一つであると思いますし絶妙です。
『ON FIRE』(EVERET盤)、これはライブ盤なのですがまさに「ファイアー」って感じで熱い。すごいスピード感と猛烈な勢いで演奏しているのに、フレーズの一つ一つが歌い彼の独壇場です。特に<リカルド・ボサ・ノヴァ>良いですね。
『EASY LIKE 』(コンテンポラリー盤)名手バド・シャンク、バディ・コレットなどウエストコーストらしい好演です。
約40年程前学生の頃、有るライブハウスで稲葉国光(b)氏とのDuoを聴く機会がありました。今はリアルな映像は当たり前ですが、鮮明に演奏が脳裏に残っています。
歌伴では、ジュリー・ロンドンの『Julie is her name 』です。〈クライ ミー ア リバー〉彼は豪快なイメージもありますが、ここでは非常に繊細に感じます。彼の中でも最初のヒットです。そしてエラ・フィッツジェラルドの『The Duke Ellington Song Book』です。とくにデュオでやっている<ソリチュード>本当に素晴らしい。ソニー・ロリンズの『 Contenporary Leaders』です。<ハウ・ハイ・ザ・ムーン>良いですね。『I Remember Django』ステファン・グラッペリ(violin)との弦楽のみによるクインテットもよく聴きます。『Feeling Free』(コンテンポラリー盤)ボビー・ハッチャーソン(vib)エルヴィン・ジョーンズ(ds)共演、野心作です。
1992年に脳卒中で倒れてからは健康に恵まれず、2001年脳腫瘍が発覚するも手術が不可能な状態となり80歳の生涯を閉じました。
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