野口医院
2017-4-3

4月のレコードギャラリー(ウィントン・ケリー)




マイルスは、「ケリーは煙草につける火のような存在だ。彼なくして煙草は吸えぬ」と言ったとか?彼のピアノ演奏はピュアーで力強く、考え抜かれたようでナチュラルな演奏と感じます。しかし、何の計算もなしに彼のような演奏は出来ないのでは。結果として、そこには理論だけでは語れない圧倒的な熱量で発火してくる彼のスピリットが輝いているのだと感じます。
故にサイドマンだと本当に光る人かと、いろいろ名作はありますが、ドナルド・バードの"off to the races "(BN4007)彼の軽やかなバッキングによって推進力が与えられています。ウェスと共演したVerve盤"Smokin' at the Half Note"は、ケリーのひとつの完成型だと思います。熱気という点ではマイルスとの"ブラックホーク"やウェスとの"フルハウス"に劣るが構成力がずば抜けています。ローランド・カ‐クとの"ドミノ"も冴えています。
サイドマンとしての名盤をあげればきりがありません。
一番優れているのは勘の良さ。驚異の対応能力。多分というかほぼ確実に絶対音感はあるのでしょう。そこに頼る部分がすごく大きい人。 実践重視のピアニストため、いかにもジャズ的なアーティキュレーションを持ってるピアニストだと思います。
そしてカナダで'てんかん発作'で死亡。
今になって想えば、新しいジャズの到来の過渡期に翻弄されることもなく50~60年代を駆け抜けたのでしょうか?
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